寂しい孤独死

いつかは、お別れを迎えるときが来ます。誰でも。
その時は家族に看取られて、お別れをしたいものです。
独り暮らしの方は、さぞ寂しい最期だろうと思うと複雑になります。
今回もその現場に携わりました。

弊社のカテゴリーの一つに「特殊清掃」の部門があります。

この分野に携わる専門社員は、一定の教育を受けた者が、完全防護服を着て現場に入ります。
その中には資格者が必ず立ち会わなければいけません。

今回は独り暮らしの70歳位の男性の方が、孤独死されている現場に入りました。
発見者は水道検針の方です。

独り暮らしの割に使用量が多く、又メーターも回りっぱなしという状態だったので、
不審に思い、家の中に入って発見されました(水道は開栓状態)。

この家は山奥に存在しており、周りに家は全くなく、ポツンと一軒家です。
昔、山を開拓された方でしょうか?

敷地内には、大きい木造の牛舎と豚舎が不朽の状態で残っていました。

昔、牛、豚を飼育されていたんでしょう、その痕跡が残っていました。

隣との家の距離は約500mもあり、殆んど近所付き合いもなかったようです。
また新聞も取ってなく、普段の来訪者は全くなかったようです。

死後1ヶ月以上は時間が経っていたようで、その現場は警察官も入室するのを、
躊躇するような状態でした。

警察の了解を得て、弊社の専属住職がお祓いをしてから、当社スタッフが現場に入り、
作業を開始しました。

作業には、約二週間程の時間を掛けました。毎日、厳しい環境下の作業は、一日3時間が限度です。

竣工後は、全く孤独死の跡が感じ取られない綺麗なお部屋に変身しました。

お亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。合掌!

特殊清掃の社員の皆さん、お疲れさまでした。ありがとうございます。

※掲載写真はイメージです。

前の記事

学校に招かれざる珍客

次の記事

金庫から大金発見